2017/06/21 20:21
近頃、ちょっとした時間が出来ると、豆を手挽きしてコーヒーを楽しんだりしているのですが、普通にスーパーなどで5~600円/400g位で売っている一般的なものを使っておりました。 そんな折、いつもお世話になっている方にカフェ・ドタ・ケツァールの小さなお試しサイズの粉を頂きまして、楽しみにしていたのですがそのタイミングが来たので淹れてみました。 さほどのグルメ舌でもなく、普段の食生活も全く庶民の世界ですので、全くの素人感想になります。 一般的な紙フィルターで1~2人用サイズのドリッパー、粉は少し多めで落としました。 まず香りの方ですが、意外にも、『懐かしい』という感じでした。そういえば、コーヒーにも色々と種類はありますが、昭和の昔の街の専門店などではこんな香りだったかな…そういえば、昨今の駅前のチェーン店などでは漂わなくなっている香りです。 味の方は、舌の脇に散らばるような雑味がなく、真ん中にスッと入ってきて、クセのない苦味と酸味…芯がしっかりした、ど真ん中ストレートアヘッドなコーヒー、という感じです。豆の選別、焙煎の仕方などに依るところなのでしょうか、よくよく味わっても、邪魔なやつが見当たらないという。だから、いくらでも飲めてしまいます。 一緒に味わうお菓子なども、何でも合いそうですね。 たいへん上質なのですが、クセもなく、何か高級感を醸すような要素がでしゃばって来るわけでもなく、カジュアルで、上っ面だけではない贅沢を味わえるといった感じです。 少し濃い目に淹れてみたのですが、ふと思いつきまして、試しに「二番煎じ」も行ってみました。それまで使っていた豆でしたら、雑味ばかりが目立ってしかも薄い、という残念な事になるのですが、こちらの方は、薄くなるのは当たり前ですがそれでも味わい変わらず、それなりにしっかり、「アメリカンコーヒー」として十分商品に値するのではないか?(笑)、というものでした。 お値段は少々張りますが、その本質により満たされる時間がとても有難く、食べ物や飲み物でこのような感動をしたのは本当に久しぶりで、ゆっくりと楽しませて頂こうと思っております。(神奈川県藤沢市 I.O様)